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百人一首 005 [資料]

奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の

声聞く時ぞ 秋は悲しき


(猿丸大夫)


奥深い山の中で、散り敷いた紅葉を踏みわけて鳴いている鹿の声を聞くときが、秋はとりわけ悲しく感じられる。


奥山に在って鹿の声を聞く、晩秋の寂寥を詠んだ歌。「紅葉踏みわけ」の主語は「作者」と「鹿」との両説があり、「紅葉」は萩の下葉の黄葉を指すともいわれる。

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